ビークルモデル 002 Xウイング・スターファイター (VEHICLE MODEL X-WING STARFIGHTER)
キットの解説、完成にいたる制作過程についてレポートします。
第三弾(最終回)です。
制作工程
マーキング
一旦、ウォッシングによるウェザリング・スミ入れが終わりましたので、シールを貼り付けていきます。
このキットには、テトロンシールが付属しています。
テトロンシールは台紙からシールを剥がし、キットにそのまま貼り付けるだけです。
どうしても貼りづらい場合は、水滴をたらして位置決めを行い貼り付けたあと、水分を拭き取るということも可能です。
テトロンシールの特徴ですが、水転写デカールにくらべて硬く粘着力が強いことがあげられます。
この硬いというのが曲者で、モールド上に貼った場合、そのモールドは隠れてしまいます。
水転写デカールの場合は、マークソフターを使って軟化させることで、モールドを活かすことができますが、テフロンシールはこの手が使えません。
今回は、テトロンシールしか付属していませんので、細かいモールドがつぶれてしまうのはやむなしとします。
下記の写真の場合、主翼部分のモールドは活かしたいため、シールを貼ったあとに綿棒を使ってモールド付近を丁寧に圧着することで少しはモールドを浮かし出すことができました。
(写真には、マークソフターが写っていますが、マークソフターを試しに塗布しても軟化効果は得られませんでした。)
レーザーキャノン部のシールを貼り付けました。
シールの剛性が強く、はがれようしますので、シールをなじませるために、マスキングテープでしばらく固定しています。
コクピット部分のシールです。
一旦コクピット部分の部品を外さないと、シールを貼り付けるのは非常に難しいです。
エンジン前方部分のシールを貼りました。
この部分も一旦本体からパーツを外したうえでシールを貼ったほうが簡単です。
ウェザリング
ウェザリングマスターのブラック(スス)を使用して、さらにウェザリングに強弱をつけます。
今回の場合は、エンジンがある後部により汚しを入れています。
テトロンシール、特に黄色の部分が明るく、見た目浮いた感じになっていますので、テトロンシールの上からうすく汚しをいれます。
汚すことで、周辺の色味との統一感を調整することができます。
完成です。
いかがでしょうか。
基本塗装せずにここまで表現することができました。
緻密なモールドのおかげでかっこいいXウィングとなりました。
このキット自体が持っているポテンシャルの高さには本当に感謝です。
ありがとう!
一手間加えるなら
一手間このキットに加えるなら、間違いなくコクピットです。
一枚のシールをかぶせるように貼り付けてしまうため、せっかくの細かいモールドがなくなってしまいます。
時間がある方は、このコクピット部分だけでも塗装されるとさらに仕上がりはグレードアップすると思います。
最後に
手のひらサイズのキットながら、基本塗装なしのパチ組でこの仕上がり。
時間をかけずに一気に完成することができますので、スター・ウォーズが好きな方はもう作るしかないですよ!
超絶オススメです。
映画さながらに複数台作りたくなるそんな素晴らしいキットでした。
ビークルモデル 002 スター・ウォーズ Xウイング・スターファイター プラモデル
- 出版社/メーカー: バンダイ
- 発売日: 2016/04/29
- メディア: おもちゃ&ホビー
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この工程で使用したツール
ピンセット
タミヤ ウェザリングマスターB(スノー・スス・サビ)
以上のツールを使用しました。